入院患者が欲しい差し入れごはん

母は1年間に150日入院した。
これだけ長いと、病院食にはうんざりする。
医師は「とにかく食べられるものを食べてくれ」と差し入れ容認だったため、タッパーを時々持参していた。

差し入れで喜ばれるのは、病院食では食べられないもの。つまり、お値段が高いもの、日持ちしないもの。または特定の方にアレルギーが出やすいもの。
例えば、
牛肉、鯛、金目鯛、蟹、アスパラガス、茄子、ベビーリーフ、ルッコラパクチーなど。

病院の食事は、予算があるから割安で、日持ちする、癖のない使い回しやすい食材がよく使われている。
例えば、キャベツ、大根、ジャガイモ、玉ネギ、人参、卵、鶏肉、コーン缶など。
足は早いが、安いモヤシも。
これらは、本当によく出てくる。病院も頑張って色々な調理法で出してくれる。このため、私のような素人が、この食材で工夫した料理を出したところで、大して喜ばれない。

でも、食材さえ考えて選べば、洗うだけ、茹でるだけ、でもとても喜んでもらえた。