癌患者の力になる言葉

家族の偏見で、がん患者が喜んでいたお見舞い言葉ベスト5

第一位「大丈夫、シミ一つ増えてないわよ、お肌すごくきれいよ」
第二位「綺麗な人がきた」
第三位「いつまでもお元気でいてくださいね」
第四位「どこそこに、いい温泉があるよ」
第五位「いつドタキャンしてもいいから」

第一位、第二位は女性患者ならではの「美」に関する言葉。
特に第一位はもうBSCしかないと宣告された直後の一言で、ものすごく嬉しかったらしい。
母は同じ日に3回も目をウルウルさせて話してくれ、加えて別の日にもう2回は自慢していた。
美しさというのは健康の先にある。癌で体調を崩すと見た目にも自信を無くす。
周りも心配が先に立って「今日は大丈夫?」「元気そうね」と言うけれど、「おしゃれねー」「髪切った?いいね!」という言葉はガクッと減ってしまう。
でも患者はパジャマも脱毛隠しのウィッグも脱毛隠しの帽子も、
「顔色がよく見えますように」「これ、似合うかな?かわいすぎるかしら?」「今日の服に合う帽子は?」なんて考えながら、いつもよりずっと気を使って選んでいるのね。

第三位は、大親友の言葉
「いてくださいね」というのがとても上手な表現と感激していた。頑張って耐えているとき、「生きていることを喜んでくれる人」がいるというのはとても嬉しいようだ。

第四位、女性のお見舞いには行きにくい男性から、メールで旅行の提案。
元気な人も、癌の人も、旅行は等しくハードな現実から解き放ってくれる。実際に活用はしなかったけど旅行プランを考えてくれて束の間妄想を楽しんだ。

第五位、体調の急変が怖くて何もできない、遠慮がちになっている患者の引け目を軽減する一言。家族としてもありがたい。

癌になっても、同じ人。でも、どう接していいのかがわからず、遠ざかって行く友もいる。
何とか言葉をかけたくても、言葉を選ぶほど、ドンドン話せなくなる。「がん患者が言われて嫌だった」という記事は見るけど、「こう言われたい!」「嬉しい言葉」という記事は中々見つからない。

けど、癌患者は普通の人と変わらないのだ。癌だとわかる前、おしゃれだった人は、癌になってもおしゃれしたいと思ってる。癌だと知る前はどんなほめ言葉を言ってたか?思い出してほしい。